ほんの少しの朝食だったが、きれいな海を見ながら食べたのでおなかも心も満足した。海にはまだ人がほとんどいなかったので、ゆっくり貝殻を拾うことにした。ナザレの思い出に、貝殻を持って帰りたかった。小さな貝殻ばかりだったが、2人で子どものように夢中になって拾った。
2人ではしゃぎながら拾い、自然に笑いも出てきた。こんな感覚を持ったのは、いったいいつ以来なのだろうか。寒かったけど、子どもの頃のように時間を忘れて海岸を歩いた。普段都会で押し流されるように仕事をしていると、こんな感覚があったことすら忘れていた。久しぶりに味わったすがすがしさ。心が洗われた気がしたのであった。
さて、いくつか拾った貝殻が砂にまぎれていたので、持って帰るためにきれいに洗おうと思った。何を考えたのか、間抜けな私は海の波で洗おうと思ったのだ。まったく疑問も感じず海に近づき、あっという間に波に膝くらいまでのまれてしまった。慌てて逃げようとしたけど、波の速さになすすべもなく膝までびしょぬれ。濡れねずみ(濡れ猫?)の私を見て、みーちゃんはおなかを抱えて笑っている。ちっ、恰好のネタを作ってしまったぜ。きっと日本の実家に帰ったら、ご丁寧に家族に報告するんだろうな。私の旅の失敗談は全て知っているみーちゃんの家族をまた喜ばせることになってしまった。真冬の朝の海岸で、お寒い私の失敗談であった。
さて、波にのまれ足がすっかり冷え切ってしまったために、海岸の目の前にあるカフェでお茶を飲んで体を温めることにした。
地元の人は、透明な大きめなグラスに入った温かいカフェオレみたいなものを飲んでいる人が多い。ガイドブックで調べたら、それはガラオンというミルクコーヒーらしい。寒い冬にはとてもおいしそうだ。次はぜひこのガラオンを頼んでみよう。
しばらく、この小さなカフェでお店の人と地元の人が色々夢中になって話しているのを眺めたり、カフェの前の海をぼーっと眺めたり、たまっていた旅の日記を書いたりしてゆっくり過ごした。大分足も体も温まったところで、また町を散歩しに出発した。
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