
なんでも、未亡人になると黒づくめの衣装になるが、やはりそれもミニスカートでかわいらしい形に変わりはなかった。町中で黒い衣装を着ている年配の女性をよくみかけたので、未亡人が多いということだろう。その理由は、日本などのように男性は女性にくらべ寿命が短いから仕方がないことなのだろうか。あるいは、漁師町ということもあり、男性は危険の多い厳しい仕事、ゆえに未亡人が多くなってしまうというころもあるのだろうか。黒い衣装を着て、町中を堂々と歩くたくましい姿を見ると、そのようにも思えてくるのであった。

とにかく、私はナザレの町を気に入った理由は、この女性の伝統衣装が素敵だからということも大きい。私が行ったのは冬だったから、女性はミニスカートにハイソックス(まさに女子高生みたいだった)、それにとてもおしゃれな形の毛糸のストールをそれぞれはおり、頭にはスカーフを巻いているといった格好をしている人が多かった。
![]() ナザレの女性 | ![]() ナザレの女性A | ![]() ナザレの女性B |
このような伝統衣装を着るのは、年配の人がほとんどだという。やはり若い女性は、このような格好をほとんどしないらしい。お祭りなどの特別な時だけらしい。おばあちゃんたちの間では、日常的に着ている伝統衣装も、いずれ消えていくのだろうか。ナザレの風景をより魅力的なものにしているこの伝統衣装。なくなっていくのはなんだか寂しい気がするが、他の多くの国や地域と同じ様に、仕方がないことなのだろう。日本も人のことは言えない。
年配の女性は、どこの国でも同じ様に肉付きが良く(失礼?)丸みを帯びたスタイルの人が多い。それにポルトガル人は小柄な人が多い。ナザレの年配の人は、特に小柄に感じた。背の小さい私も、ナザレでは違和感なく溶け込んでいたように思う。そんな年配の女性が、日本の女子高生のようなミニスカートをはき、町中を闊歩する姿に私は心底惚れたのであった。

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