朝7時頃すっきりと目が覚めた。外は少し明るくなり始めていた。私はめっぽう元気だが、一緒に寝ていたみーちゃんを見ると、起きてはいるが具合が悪そうだ。ポルトガルに来てからちょっと風邪引きっぽかったのが、さらに悪くなったみたいだ。夜寒かったので、部屋にあるヒーターを一晩中つけっぱなしにしたら部屋が乾燥してしまい、それがかえって良くなかった。
あまり眠れず、夜中にトイレに5回も行ったらしい。声も鼻声で体もだるそうだ。なんだか心配である。やはり、2人とも薄着で寒い中雨に濡れたのが良くなかったのだろうか。もうそれほど若くはない2人である。無理は禁物だ。外国で体を壊すことほど心細いことはない。少し休んだほうがいいのではないかと提案するが、みーちゃんは動いていたほうが楽なのだという。心配だがみーちゃんがそう言うなら仕方ない。いつものように出かけることにした。
どこの国でも(東京の築地でも)、市場というのは楽しいところである。活気に溢れ、そこに住む人の生活が垣間見られるような気がするからだろうか。もちろん、おいしいものを売っているということもある。とてもラッキーなことに、私たちが泊まったペンションからナザレの庶民の胃袋をまかなう市場は、すぐ近くだった。歩いて1分もかからないところだ。
ナザレの観光の拠点は、プライア地区である。そこに長距離バスで到着するバスターミナルもあるし、すぐ近くに市場もある。私たちのペンションはこのすぐ近くにあったので、観光に便利この上なかった。

市場は朝の7時から15時まで開いている。特にお昼前が賑やかだというが、私たちは朝8時前にはもう市場に着いていた(何しろ歩いてすぐだからだ)。市場では、女の人が主役だ。お店を切り盛りしている多くも女性、買い物しているのも女性が多い。ナザレに来て思ったのだが、この町は女性が目立つような気がする。それはナザレの女性が来ている伝統衣装によるものなのだろうか。
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