ペンションで少し休んだ後、夕食をとりにまた出かけることにした。かなり疲れていたので、あまり出かける気もせず、ペンションの近くにあるレストランでとることにした。レストランに入ったところ、誰もいない。しばらく待つが誰も出てこないので、あきらめて出ようとしたら、おじいちゃんが中から出てきて私たちを呼び止めてくれた。良かった、やっぱりやっていたのか。
![]() ペンション近くのレストラン | ![]() ペンション近くのレストラン内部 |
レストランのおじいちゃんは、すらっとしていて白髪で、ジェントルマンといった感じの人だ。素朴で優しいおじいちゃんだった。寒かったので赤ワインの小さいボトルとナザレ風カルディラーダ(ポルトガル風ブイヤベース)、イカのグリルを頼んだ。

いよいよ料理が運ばれてきた。この後色々なナザレのレストランに入ってみて思ったが、このレストランでもそうだったが、女の人が奥の厨房で料理を作り、男の人が給仕をするといった形が多かった。ここでもおじいちゃんの奥さんと思われる人が奥の厨房で料理を作り、おじいちゃんが私たちに運んできてくれた。まさに家庭料理といった感じの料理であった。
イカのグリルは、小さいイカの塩焼きだった。小さいイカが数匹と生野菜がたっぷり。イカはちょっと生臭さが残っていたものの、塩焼き自体はシンプルでとてもおいしい味だった。そしてメインのナザレ風カルディラーダ。
![]() イカのグリル | ![]() ナザレ風カルディラーダ |
カルディラーダとは、ポルトガル風ブイヤベースで、魚介類と野菜をトマトソースで煮込んだシチューなのである。ポルトガル料理の中で食べたい料理の一つだった。しかも、漁師町ナザレのカルディラーダである。とても楽しみだった。
さすが漁師町なだけあり、スープの中には魚介類がごろごろ入っていた。トマトスープに魚のだしがたっぷりでており、スープだけでも十分おいしい一品だった。しかも一人前なのにこのボリューム!といった量の多さだった。イカのグリルといいカルディラーダといい、量が多すぎて食べきれないほどであった。
私たちが食事をしている間、他のお客は誰も入ってこなかった。昼間のナザレの町を見ても、観光客はほとんどいない。納得できることであった。よくみんなこれで営業しているなーと関心する。レストランのおじいちゃんは素朴で優しい人だったが、どうやら早く店じまいをしたそうであった。ちらちら時計を見ていたので、悪いと思いそそくさと退散することにした。私たちも疲れ果てていたので、一刻も早くペンションに戻って眠りたかった。
部屋に戻ると、ストーブをつけておいた部屋だけ暖かかったけど、何しろ2部屋もある広いペンションである。ストーブがない部屋はなかなか暖まらない。寒かったので、ストーブのある部屋の大きなベッドにみーちゃんと一緒に寝ることにした。これでは何のために2部屋もあるペンションにしたのかわからない。私たちはまったく誤解されるような関係ではないが、寒さには変えられず女2人空しく同じベッドに眠り、ナザレでの初めての夜は更けていった。
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