

ケーブルカーのところから少し歩くと、シティオ地区のメインストリートっぽい道にすぐ出た。メインストリートといっても狭い道だ。しかし、その両側にはお店やレストランが並んでいて、いかにも観光地の町といった感じだったからそう感じたのだ。
しかし、私たちが行ったのはなんと言っても冬の閑散とした時期だ。プライア地区のレストランは営業しているお店が多かったが、さすがにこのへんは営業していないレストランが多かった。そりゃそうだろう。観光客なんてほとんどみかけない。とても閑散としていた。しかし、この辺も夏にはとても混雑するのが予想される、そんな町の雰囲気だった。

閑散としていようと、きれいでかわいらしい町並みには変わりなかった。道から1本奥に入ると、地元の人の住宅街になるのだろうか。生活感のある、でもかわいらしい家がたくさんあった。そんな町中の道を歩いていくと広場みたいなところに出た。そこには、ノッサ・セニョーラ・ダ・ナザレ教会とメモリア礼拝堂があった。ナザレのみどころの1つである。

そもそもナザレと言う町の名前の由来は、8世紀王がロマノという僧を共にシティオまでやってきたとき、彼が携えていたマリア像がイスラエルのナザレのものだったことに由来するのだという。そして、その後ロマノという僧が死を迎える前にこの像を崖の洞窟の中に隠した。その約500年後に羊飼いたちがこれを見つけ、さらに聖母マリアの奇跡が起こったため、巡礼者たちがここに押し寄せるようになったのだという。そこで、1377年、ノッサ・セニョーラ・ダ・ナザレ教会の基となる聖堂を建設。現在の建物は、17世紀のもので、ナザレの守護聖人たちが祀られているのだという。
教会は、白くて美しい建物だった。しかし、ナザレの観光の目玉の一つである教会の周りにも、この時期人はほとんどいなかった。美しい建物であったが、不信心者の私たちは教会の中には入ろうともしなかった。
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