バスは、町の中に入っていき、町の中心と思われるところにあるバスターミナルで停まった。
![]() ナザレのバスターミナル | ![]() ナザレのバスターミナル内部 |
バスを降りると、プラカードみたいな紙を持った地元のおばさんがにこにこして待っている。誰か約束した人を待っているのかと思ったら、私たちにポルトガル語でぺらぺらと話し掛けてきた。どうやらホテルの客引きらしい。
こんな時期に客引きがいるとは思わなかったので、ちょっとびっくりした。しかも、私たちがポルトガル語がわからなくてもおかまいなしに、「来い来い」とジェスチャーで強引に連れて行く。私たちはもちろんホテルは決まっていなかったので、まあ見るだけでも見てみるかとついて行くことにした。すると、おばさんはバスターミナルの目の前にある建物に向かった。どうやらペンションのようだ。バスターミナルの目の前だし、場所はとても良い。
その建物の入り口から突然、日本人らしきおじさんが出てきた。私たちを見ると「日本人ですか?」と聞いて来た。私たちは、ナザレに来ていきなり日本人に遭うとは思ってもいなかったので、まったく面食らってしまった。そのおじさんは、そのペンションに滞在しているのか、それともそこで働いている人なのかさっぱりわからず、また聞く暇もなかったが、おじさんは私たちに「いくらって言われたの?まだ聞いていないって?今はシーズンオフだから30ユーロくらいにしてくれるんじゃない。とにかく部屋はいい。しっかりしていることは保証するよ」とにこやかに言って去っていった。
よく訳がわからなかったが、日本人のおじさんが言うなら、と私たちは少し安心感を持って中に入っていった。中で大家のおばさんらしき人が部屋を案内してくれた。通りに面した玄関の鍵を開けて中に入ると、階段があり、各階に部屋がある。なんだか普通の家といった印象だ。私たちは2階の部屋に案内された。
![]() ペンションの階段 | ![]() 部屋の入り口 |
部屋に入ってみると、その広さとかわいらしさにびっくりした。ベッドルームが2つに分かれており、キッチンや洗濯機まで付いている。バス・トイレもまあまあ広い。全部合わせると、私の東京の家よりも広いと思った。
![]() ベッドルーム1 | ![]() ベッドルーム2 |
![]() 素敵な家具 | ![]() 素敵なソファ |
![]() ペンションのキッチン | ![]() ペンションのバスルーム | ![]() ベランダ |
驚いたことに、値段は1泊30ユーロ(4320円)であるという。2泊で60ユーロ。おばさんはポルトガル語しか話せないが、とても素朴で感じのいい人だ。茶目っ気があって面白い。しかも、途中でメモ用紙を取りにいった時、私たちの隣の部屋がおばさんの住居だということもわかった。
これなら安心だし、部屋の質から言っても文句ない値段だ。お金は今払って欲しいというので、私たち2人がそれぞれ60ユーロを払おうとしたら、なんと2人で2泊60ユーロでいいと言うのだ!2人で2泊8640円。一人1泊2160円の計算になる。破格の値段だ。リスボンからちょっと下っただけで、これだけ物価が安くなり、私たちは超ご機嫌になった。しかもバスターミナルが目の前だし、帰る時にも便利この上ない。機嫌が良くなった私たちは、荷物を置いて、さっそくナザレの町を散歩することにした。
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