ナザレへの長距離バスは、“アルコ・ド・セゴ”というバスターミナルから出ているという。リスボンから出発する長距離バスは、バス会社や行き先によって、バスターミナルが違う。アルコ・ド・セゴはリスボン最大のバスターミナルらしい。地下鉄のサルダーニャ駅というところにあるという。最大のバスターミナルなら、きっとすぐに見つかるだろうとたかをくくって出発した。
サルダーニャ駅というところまで、地下鉄を1回乗り継ぎ4駅ほどだったので、すぐに着いた。今日は月曜日だったからか、地下鉄は昨日よりも混んでいた。特に乗り換え駅は混んでいて、リスボンにも通勤ラッシュみたいなものがあるんだなと実感した(東京ほどじゃないけどね)。
地下鉄の駅からバスターミナルは、歩いて5分ほどとガイドブックに書いてあった。とりあえず降りて出口を探すが、どの出口を出ていいのかわからない。
最大のバスターミナルがあるなら、表示くらいあっていいと思うのだが、なぜかその表示は全くない。とても嫌な予感がした。とりあえず、一つの出口から出て、地図を片手にバスターミナルだと思われる方向に歩き出した。
サルダーニャ駅の周辺は、けっこうごみごみしたところで、交通量も多い。その中をバスターミナル目指して歩いた。不安になりながらバスターミナルを目指したが、果たしてその不安は的中したのであった。
以前バスターミナルであったと思われる廃墟のような建物がある以外、そこにはバスターミナルらしきものは見当たらなかったのだ。地図を何度見直しても、その廃墟のところがバスターミナルらしい。周りになにか書いてないかと探したが、そのようなものはまったく見当たらない。
ガイドブックの古い情報に翻弄されてしまい、このままナザレには行けないのではないかと心配になってしまった。とりあえず誰かに聞こうと思っても、周りに人もあまり歩いていないため、仕方なくまた地下鉄の駅に戻ることにした。
重い荷物を背負ったまま、ごみごみした道を歩くのは、本当にうんざりだった。5分くらいかけ地下鉄の駅に戻り、インフォメーションのオフィスに行った(最初からここで道を確認しておけばよかった)。
インフォメーションのお兄さんに、「アルコ・ド・セゴのバスターミナルはどこですか?」と聞くと、私たちに同情したのかとても親切に教えてくれた。「バスターミナルは1年前に移動したよ」とのこと。やっぱり!!!新しい場所を聞くと、なんと、昨日ロカ岬に行く時に行ったあの鉄道の駅、Sete Riosの駅にあるというではないか!!あの駅であれば、わざわざ乗り換えなどせず、ホテルのあるところから地下鉄1本で簡単に行けたのに・・・。
「くっそ〜!」と思いながら、また地下鉄でSete Riosの駅に戻った。とりあえず、ナザレに行ける方法がわかったのだからいいとしなきゃ。やはり、ガイドブックに頼らず、現地に来たら交通手段の情報は現地で得るに限るとここでも実感したのであった。
Sete Riosの駅を降りたら、ここにはきちんとバスの絵の表示があった。表示通りに進むが途中でわからなくなり、駅のところにあった売店のおじさんに聞いて進んだ。すると、バスターミナルは駅のすぐ近くにあり、大きな近代的な建物であった。ここまで来ると、やっと安心することができた。あとは、ナザレ行きのちょうどいいバスがあることを願うしかない。
ガイドブックによると、ナザレには1日5便程度出ているという(情報が古くなければね)。時刻表を見る前に、切符売り場があったのでそこのお姉さんに「ナザレまで」と言ってみた。するとお姉さんはとても急いでいて、「one minute!」と言い、切符を投げるようにして渡してきた。どうやら1分後に出るらしい!ちょうどいい過ぎるくらいだ。お姉さんは私たちに、「Go!!」と叫び、バスを指差す。私たちはそれにつられ、バスに向かって走り出す。この間あっという間のできごとであった。
こうして、どうにかバスに乗り込み、すぐ出発。10時のバスだった。なんとグッドタイミングか。バスターミナルが変更していたなどのトラブルがあったものの、思ったよりも早くリスボンを出発できたのであった。
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