中国人の彼は、雨を察してか私たちと別れると足早に去っていってしまった。突然みーちゃんが私を見て、大笑いをし始めた。「やだ−、髪の毛が静電気でものすごい立ってるよ〜!!」とおなかを抱えて大笑いだ。それを言っているみーちゃんを見ると、みーちゃんこをものすごい静電気で、髪の毛が見事にまっすぐ立っている。こんな静電気見たことない。
2人で、お互いの頭を指差し、笑い転げた。するとみーちゃんが気がついた。「あっ、きっと雷が近づいているんだ!!」と言った時にはもう遅かった。あっという間に雨雲が真上にきて、雨が降り出したのだ!
笑っている場合ではなかったのだ。私たちは、のんきにお互いの髪の毛を見て笑っているうちに、雨雲に追いつかれてしまったのである。慌てて走り出し、さっきのインフォメーションの建物めがけて走った。中国人のお兄さんの姿は、この頃にはもうどこにもなかった。なんて間抜けな私たち・・・。ポルトガルでは、雨雲が遠くに見えたら、すぐに雨宿りできるところに避難することをお勧めする。
インフォメーションの建物の軒下でしばらく雨宿りをした。他にも外国人の旅行者らしき人も雨宿りをしていた。すると大きな立派な犬2匹が私たちのところに寄ってきた。ポルトガルでは野良犬をよく見かけたが、この2匹も野良犬なのだろうか。大きいので、野良犬にしてはちょっと怖いくらいだ。私たちに食べ物をねだりに来たらしく、何もないというのがわかるとすぐに違う旅行者のほうに行ってしまった。野良犬は多いけど、総じておとなしく危険な犬はあまりいないような気がした。
雨がやんだので、インフォメーションのところのすぐ近くの丘の上にある、測候所みたいな建物のところに行ってみた。しかし、建物は閉まっていて中には入れなかった。遠い記憶の中で、この建物はお土産売り場とカフェだったような気がするのだが、それは私の夢だったのだろうか。お店はなかったが、その建物のところから見た断崖絶壁の異様なほどの美しさもとても素晴らしかった。
![]() ロカ岬の異様な景色 | ![]() 岬に打ち付ける波 |
しばらくロカ岬の風景を楽しんだので、またシントラに戻ることにした。インフォメーションのところで帰りのバスを待ち、バスに乗り込むと、何とまた来た時と同じ黒人の運転手のおじさんだった。帰りもまた、スリル満点のドライブかと思うと苦笑いだった。しかし、帰りは登り道が多いため、おじさんも飛ばすに飛ばせないらしく、意外に普通の運転でほっと一安心。無事にシントラに着くことができた。
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